うつ病と甘えの違い

うつ病は甘えと誤解されやすい傾向がありますが、実際には全く違う事です。

うつ病の人は、自分から「私はうつ病です」と言う事はほとんどありません。

むしろうつ病と気づいていない事が多く、今までと違う変化に、周囲の人がうつ病かもしれないと気づく事さえあります。

うつ病の人は、自分自身をコントロールできなくなるので、今まで普通にできていた事ができなくなる、普通はミスしないような事でも、思考能力や行動意欲が低下しているので、普通に出来ていた事が難しくなってきます。

やりたくてもできない、体が言う事を聞いてくれないのがうつ病です。

従ってうつ病の人は、趣味や大好きだった事にも興味がもてなくなります。

甘えている人は、好きな事には積極的に行動しますが、嫌な事はサボったり怠けたりします。

これは一見、非定型うつ病にも起こる症状のため、見極めが難しいのですが、うつ病の人は体調が悪くても、治療のため休職や退職をしていない限り、人に迷惑がかかるから、そうならないために無理してでも出勤しようとします。

ところが甘えだけの人は、自分のミスを叱られたり、責められたりするとそれが嫌で、仕事をしたくないので、人に迷惑がかかろうとどうなろうと、知ったこっちゃないと平気で仕事を休みます。

うつ病の人はそうしたい気持ちがあるのに体が言うことを聞いてくれない、甘えの人はやろうと思えば十分対応できるのに怠けたいだけでそれをしません。

これがうつ病と甘えの違いです。

甘えているだけの人は自分を甘やかしますが、うつ病の人はむしろ自分に厳しい傾向があります。

うつ病を甘えと誤解されるのは、内面で起きている変化だからです。

根本的な原因が内面にあるため、外見は至って普通で健康に見えます。

ただし悪化すると、身なりに気を使わなくなるとか、だらしなくなる、痩せていくという変化が見られますが、最初はほとんど見分けがつきません。

例えば仕事中に椅子に座り机に突っ伏している人を見て、それが甘えからくるサボりなのか、うつ病で体がつらいのかを判断するのは難しいです。

こういう場合はその前後の行動もチェックして見極めます。

就業時間が終わった途端元気になるなら甘えの可能性が大きいですし、終始辛そうでぐったりしているならうつ病から来る症状の可能性があります。

甘えている人は自分で分かっているはずですが、うつ病の人は気づいていない事も多いので、異常を感じたら早めに病院に行く事が大切です。