うつ病を甘えと誤解しやすい人

うつ病に関するイメージや、受け取り方は以前と比べて少しずつ変わってきています。

確かにうつ病は、経験者以外は本当の苦しみや辛さを理解できないと言われていますが、自分が経験していなくても、家族や身近な人がうつ病になれば、その様子を見ているので、ある程度は症状やつらさ等は理解できるようになります。

しかし団魂世代の人は、うつ病を「甘え」だと誤解しやすい傾向があります。

もちろん全ての人ではありませんが、時代の違いもその理由となっています。

団魂世代というのは、1947年から1949年の、第二次世界大戦から間もない時に生まれた人のことです。

第1次ベビーブーム世代と言われる事もありますが、この時代の人は、うつ病の人に対する理解が低い傾向があると言われています。

この時代は今と違い、うつ病という病気自体の存在すら知られていない時代ですし、戦後の貧しい時代に「甘え」を許さないという考え方が主流でした。

苦労をして当たり前、苦労するほど報われるというような、考え方が多く、無理をして体を壊し亡くなった方もたくさんいると言います。

団魂世代の人は、自分にも厳しく生きてきたので、うつ病の人を見ると「甘え」と誤解しやすいのです。

本当にうつ病で苦しんでいる人にも、「気合が足りない」とか「甘えているだけだ」とうつ病患者に言ってはいけない事を言ってしまいやすいのです。

もちろん団魂世代だからといって、うつ病を理解せず、頭ごなしに責め立てる人ばかりではありません。

個人差もありますが、傾向として団魂世代の人は、うつ病を甘えと考えがちです。

うつ病で苦しんでいる人や、その家族にとって、団魂世代の人がうつ病を理解しようとしない事に、腹を立てたり、悲しんだりする事は少なくありません。

団魂世代の人は、自身が歯を食いしばり、我慢に我慢をして生きてきた事もあって、今の時代の考え方について来られないだけなのです。

例えば団魂世代の人でも、足を骨折したり、大きな傷ができる怪我をしたり、外見が変わってしまうような大病をした人を見れば具合が悪い事もわかりますし、追い打ちをかけるような事は言いません。

しかしうつ病は目に見えない部分の病ですから、見た目が普通なのに、当たり前の事ができないと、それを甘えや怠けていると誤解してしまうのでしょう。

難しい部分もありますが、根本的な部分で物の見方が違うと、それを理解する事も、して欲しいと願うのも簡単ではないのかもしれません。